Wordでは段組みの幅同様、余白もルーラーで設定できるのですが、このブログではまだご紹介していなかったので、あらためてご紹介しておきます。
▼操作概要:余白を変更する
ルーラーで、マウスポインタが双方向矢印の状態でドラッグする
基本的に段組みの幅変更と同じですが、左余白を変更する場合、インデントマーカーが邪魔になることが多いでしょうから、一旦右のほうによけておくと余白をドラッグしやすいです。
上下の余白も縦ルーラーで変更できます。
余白サイズが事前に決まっておらず、見た目を確認しながら設定したいという場合、[ページ設定]ダイアログで試行錯誤しながら設定するより便利です。
ご存じなかった方は一度お試しください。
2003までのWordではセクション区切りの挿入は、メニュー[挿入]-[改ページ]をクリックして表示される[改ページ]ダイアログから行います。
マッピングブックの「”挿入”メニュー」シートの「改ページ」欄を確認してみると、
「挿入 | ページ | ページ区切り」
と記述されています。
つまり、[挿入]タブ-[ページ]グループ-[ページ区切り]から、[改ページ]が挿入できるということを意味しています。
ということでWord 2007で上記の操作を行うと[改ページ]ダイアログが表示されるのかと思い操作してみると、ダイアログは表示されずに、改ページの挿入がいきなり行われるのです。
2003までのように[改ページ]ダイアログは表示されません。
[改ページ]ダイアログが表示されないので、[挿入]タブ-[ページ]グループ-[ページ区切り]からセクション区切りは挿入できません。
2007では以下の手順でセクション区切りを挿入します。
▼操作手順:セクション区切りを挿入する
[ページレイアウト]タブ
-[ページ設定]グループ
-[区切り]ボタン
-[セクション区切り]欄から選択する
[ページレイアウト]タブ-[ページ設定]グループ-[区切り]ボタン-[セクション区切り]欄には、
[次のページから開始]
[現在の位置から開始]
[偶数ページから開始]
[奇数ページから開始]
が表示されます。
これは2003までの[改ページ]ダイアログ-[セクション区切り]欄に表示されていたのと、同様の項目です。
2003まではダイアログ表示されていたコマンドが、2007ではドロップダウン表示されるようになっているものが多く、セクション区切りの挿入もその一つということでしょう。
わかってしまえばこれはこれで納得できる仕様なのですが、それならばマッピングブックの方も
「挿入 | ページ | ページ区切り」
ではなく
「ページレイアウト | ページ設定 | 区切り」
を表記してくれるか、
[挿入]タブ-[ページ]グループ-[ページ区切り]ボタンを、
[ページレイアウト]タブ-[ページ設定]グループ-[区切り]ボタン
と同じ仕様にしてくれていた方がありがたいと私は思うのですが...。
初期状態のWordでは、フォントサイズを変更すると、行間も自動的に変更されます。
しかし設定によっては、文字の大きさを変更したときに、行間が変更されないようにすることができます。
そのため、フォントサイズと行間によっては、文字の一部が隠れてしまうことがあります。
なぜこうなるのか、何を設定するとこうなるのか、どうしたらフォントサイズを変更したら行間も変更されるようにできるのか、というのがご質問の主旨です。
▼操作手順:フォントサイズ変更時に行間が自動的に変更されるようにする
行間を設定したい段落内にカーソルを移動
↓
[段落]ダイアログを表示
↓
[段落]ダイアログ-[インデントと行間隔]タブをクリック
↓
[行間]コンボボックスで「固定値」以外の値を選択
↓
[段落]ダイアログ-[OK]ボタンをクリック
[段落]ダイアログは、2003までのWordならメニュー[書式]-[段落]から、Word 2007では、[ホーム]タブ-[段落]グループ-[段落]ボタンから表示できます。
[行間]が「固定」になっていると、まさに行間が固定され、フォントサイズを変更しても行間が変わらないという現象が発生するわけです。
「フォントサイズを変更しても行間が変わらない段落。」
という文字列を複数入力した、フォントサイズを変更しても行間が変わらない段落と、
「フォントサイズを変更したら行間が変わる段落。」
という文字列を複数入力した、フォントサイズを変更したら行間が変わる段落とが作成してあります。
それぞれの段落でフォントサイズを変更してみて行間がどのようになるか、行間が変わらない段落で上記の設定操作後にフォントサイズ変更を行うとどうなるかをご確認ください。
2003までのWordでは、メニュー[書式]-[タブとリーダー]から[タブとリーダー]ダイアログを表示できました。
ところがWord 2007のリボンには、それに該当するコマンドが見つからないのです。
▼操作手順:タブとリーダーダイアログを表示する
[ホーム]タブ
-[段落]グループ
-[段落]ボタンをクリック
↓
[段落]ダイアログ
-[タブ設定]ボタンをクリック
2003までのWordでも、[段落]ダイアログに[タブ設定]ボタンは存在していて、[段落]ダイアログから[タブとリーダー]ダイアログを表示できました。
しかし、タブとリーダーを利用する方の多くは、メニュー[書式]-[タブとリーダー]を利用していたはずです。
それがWord 2007では[段落]ダイアログの[タブ設定]ボタンだけから、[タブとリーダー]ダイアログを表示できるようになったということです。
しかもWord 2007で[段落]ダイアログを表示するには、小さなボタンをクリックする必要があります。
まあまあパソコンを使っている方でも、タブとリーダー機能を使いこなしている方は少ない印象を持っていますから、その現実に合わせたということなんでしょうか。
隙間をあけるのに、タブを使わずに全角スペース&半角スペースを駆使する方がますます増えてしまうんじゃないかと、私は懸念しているのですが・・・
横書き文書の場合、水平ルーラーにインデントマーカーが表示され、ドラッグすることでインデントを設定することができます。
文書を縦書きにすれば、垂直ルーラーにインデントマーカーが表示されるはずですが、表示されないためいただくご質問です。
▼操作概要:縦書き文書でインデントを設定する
縦書き文書でインデントマーカーは表示されないため、
[段落]ダイアログ-[インデントと行間隔]タブで設定する
縦書き文書でインデントマーカーは表示されないのが仕様です。
最新バージョンのWord 2007でも同じです。
Wordは、基本的には横書きしか存在しない文化圏で生まれた故に悩ましいところです。