Windows 7に移行した方の戸惑いポイントはいろいろあります。
Windows 7で実施された表記の変更が気になる方も少なくないようです。
従来は
「コンピュータ」
「プリンタ」
と表記されていたものがWindows 7では
「コンピューター」
「プリンター」
と表記されるようになっています。
なぜこのような変更が行われたのか気になる方もいらっしゃると思いますので、長音表記の変更について簡単にまとめておきます。
2008年7月25日に「マイクロソフト製品ならびにサービスにおける外来語カタカナ用語末尾の長音表記の変更について」というプレスリリースが出されています。
Windows 7で、「コンピューター」「プリンター」といった表記が採用されたのは、このリリース内で明記されているルールに則ったものです。
従来は、
「JIS Z 8301(規格票の様式及び作成方法)」に基づいて
「2音の用語は長音符号を付け、3音以上の用語の場合は(長音符号を)省くことを “原則” とする」
というルールを採用していました。
そのため、
「computer」は「コンピュータ」
「printer」は「プリンタ」
でした。
これを、
国語審議会の報告を基に告示された「1991年6月28日の内閣告示第二号」に基づいて、
「英語由来のカタカナ用語において、言語の末尾が-er,-or,-arなどで終わる場合に長音表記(ー)を付けることを推奨する」
というルールに変更しました。
このルール変更のアナウンスがマイクロソフトから出されたのが2008年7月25日で、この日付以降に新たにリリースされる製品からこのルールが採用されることになっていました。
そのためWindows 7では
「computer」が「コンピューター」
「printer」が「プリンター」
になったわけです。
自然科学や工学などの分野では「長音符号を省く」というルールが主に採用されてきたわけですが、一般の新聞や雑誌などで採用されている「長音符号を付ける」ルールに近づける流れがあり、マイクロソフトの表記ルール変更もこの流れに沿ったものです。
以前からパソコンを使っていて
「コンピュータ」
「プリンタ」
に慣れている方にとっては、
「コンピューター」
「プリンター」
が一般的な新聞や雑誌などで使われているといわれても、当面違和感は残るのは仕方ないことかもしれません。。
もちろん、
「英語由来のカタカナ用語において、言語の末尾が-er,-or,-arなどで終わる場合に長音表記(ー)を付けることを推奨する」
というルールになっても、例外は存在しています。
例外については、「マイクロソフト日本語スタイルガイド」に記述されています。
気になる方は日本語スタイルガイドをダウンロードして確認してみてはいかがでしょう。
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