AND演算・OR演算を演算子で行う|Excel(エクセル)
Excelで論理演算は基本的には関数で行うのですが、演算子を使って論理演算を行うこともできます。
AND演算
「=IF(AND(B2>=80,C2>=80),”合格”,”不合格”)」
は
「=IF((B2>=80)*(C2>=80),”合格”,”不合格”)」
と書くことができ、
OR演算
「=IF(OR(B2>=80,C2>=80),”合格”,”不合格”)」
は
「=IF((B2>=80)+(C2>=80),”合格”,”不合格”)」
と書くことができるのです。
なぜAND演算が掛け算の演算子「*」でできて、OR演算が足し算の演算子「+」でできるのでしょう。
まず掛け算や足し算をする前の「B2>=80」「C2>=80」ですが、これはいずれも比較演算子を使った比較演算です。指定されたセルが80以上であれば「TRUE」、そうでなければ「FALSE」という値を返してきます。
掛け算・足し算でAND演算・OR演算ができることを理解するためには、その「TRUE」「FALSE」というのが、どういう値なのかを知っておく必要があります。
「=IF(D1,”真”,”偽”)」
という計算式をE1セルに入力して、D1に以下のような値を入力してみてください。
「TRUE」「FALSE」「0」「1」「2」
D1セルに「FALSE」「0」を入力したときだけE1セルに「偽」と表示され、その他の値の場合は「真」と表示されます。
Excelでは「FALSE」というのを数字で表すと「0」で、それ以外の値は「TRUE」として扱われているのです。
ここで算数を思い出してください。どんな数値でも「0」を掛け算したら必ず「0」になるということを。それを「FALSE」=「0」という考えで表現しなおせば、他の値が何であれ「FALSE」を掛け算したら必ず「FALSE」ということになります。