ブックの変更をしないでブックを閉じるマクロ
Q.最近VBAを使用して、シート上の数値などを集計したりしているのですが、ブックを閉じる際にブックを保存するか確認する表示がされます。保存する必要はないので、これを表示させないようにすることは可能でしょうか。
A.いくつかの方法がありますが、今回はそのうちのひとつをご紹介します。
シート上にボタンを配置し、「閉じる」などと表示し、このボタンを押してブックを閉じることとします。
さて、この配置したボタン(Button1とします)のクリックイベントを記述するため、VBAの画面を開き、下記のコードを入力します。
Private Sub CommandButton1_Click()
ActiveWorkbook.Saved=True ‘★
ActiveWorkbook.Close
End Sub
まずこのブックを保存して下さい。(保存せずに閉じるマクロのため)
そして、シート上のButton1をクリックすると、何もメッセージが出力されず、閉じられたと思います。
これはどういうことかというと、Excelのワークブックは、SavedプロパティがFalseのとき、まだ保存がされていない、という判断がされ、
その判断に基づいて、保存を促すメッセージが表示されます。
従って、SavedプロパティをTrueに設定してあげれば(コード中★の部分)、実際に保存されていなくても、保存済のように振る舞うことが可能となるのです。
いかがでしょうか。この他の方法は、またの機会にでも投稿することにしますね。