指定した桁数で数値の「切り捨て処理」をするには、ROUNDDOWN関数を使います。桁数の指定は、小数部分で切り捨てる場合はプラスの数、整数部分で切り捨てる場合はマイナスの数で指定します。小数点以下を切り捨てるには「0」とします。
▲小数部分で切り捨てる場合はプラスの数で、「何桁目まで残すか」を指定します。整数部分で切り捨てる場合はマイナスの数値で、「何桁目まで削るか」を指定します。小数点以下を切り捨てたい場合は「0」に ●桁数の指定で、換算結果が変わります。
消費税の計算では、合計請求額の5%に当たる数値について、1円未満を切り捨てる場合が多いです。まず、合計請求額(F11セル)の5%を求めるには、「F11*0.05」という式を立てます。これをROUNDDOWN関数の引数「数値」に指定して、切り捨て処理をします。
「1円未満切り捨て」は、小数点以下を切り捨てればよいので、ROUNDDOWNの引数「桁数」を「0」とします。これで消費税が算出できます。
エクセルにデータを入力するとき、ワークシート上のセルに文字や数値を打ち込むたびに、マウスや矢印キーでいちいち入力対象のセル(アクティブセル)を移動させるのは手間です。横方向への入力なら「Tab」キーと「Enter」キーの組み合わせが重宝する。また、「Ctrl」キーと矢印キーなどをうまく使えば、離れた位置へも一気に移動できる。
▲エクセルの標準設定では、文字を入力した後で「Tab」キーを押すと入力対象のセルが右隣に移動します。
▲「Tab」キーを使って表の右端まで移動したら、最後は「Enter」キーを押す。これで初めに「Tab」キーを押したセルのすぐ下のセルに移動します。
▲データが入力された最後尾の行にすばやく移動させたいときには「Ctrl」キーを押しながら「↓」キーを押す。同時に「Ctrl」キーにほかの矢印キーや「Home」キー、「End」キーを組み合わせて移動させる方法もあります。
表の作成日を示すなどの目的で、セルの中に当日の日付を入れることは多い。そんなときは、「Ctrl」+「;」(セミコロン)キーという操作で入力してしまおう。パソコンに設定してあるカレンダー通りの日付が入る。同じ要領で、「Ctrl」+「:」(コロン)キーの操作で時刻を入力することができる。なお、これらの日時データは入力時に確定し、自動更新されない。もし、ファイルを開くたびに自動的に「当日」を表示したいなら、TODAY関数を使おう。
エクセルでは「1/2」などと入力すると、自動的に日付と判断し、セルの書式を日付形式にしたうえで「1月2日」などと表示するようになっている。簡単に日付を入力したいときには便利な機能だ。
しかし、「1/2」を分数の意味で入力したいとなると困りもの。こんなときは、先頭に「0」、スペースをはさみ、「0 1/2」と入力して確定すると、そのまま「0.5」を意味する「1/2」という数値として表示される。
エクセルにデータを入力するとき、ワークシート上のセルにセル以外の場所に文章を置く方法としては「コメント」機能のほかに、「テキストボックス」という機能が使えます。コメントの場合は常に特定のセルとの関係付けに注意が必要だが、テキストボックスの場合はワークシート上に置かれた“部品”であり、位置や表示形式も自由です。また、「オートシェイプ」という機能を選べば、文字のまわりを「吹き出し」の形などにできます。
▲まずはツールバーにある「図形描画」を押して、描画用のメニューを表示させます。
▲テキストボックスを作成します。それには描画用のメニューで「テキストボックス」ボタンをクリックしてから、ワークシート上をドラグします。
▲ボックスが現れたら、そこに文字を入力していきます。なお、ボックスのふちの部分をマウスでドラグすれば移動できます。