エクセル2010の新しい機能のひとつ、スパークラインについて説明します。
スパークラインとは、
セル内に折れ線グラフや棒グラフを表示できる機能です。
元データの同一行のものを並べてグラフ化してみました。値の増減などがわかりやすくなります。
設定手順
1.データを入力し、スパークラインを表示するセルを選択します。
2.[挿入]タブで「スパークライン」グループの[折れ線]を実行します。
3.データ範囲、場所の範囲を入力して、[OK]ボタンをクリックすします。
4.同一行の最大値がセルの上端、最小値がセルの下端としてグラフ化されます。
5.行間の値の比較ができないので、軸の設定を変更してみます。
「スパークラインツール」の[書式]タブの[グループ]グループの[軸]で最小値と最大値のオプションを「すべてのスパークラインで同じ値」としてみます。
スパークラインの削除
スパークラインを選択して[Delete]・・・・、ではできませんでした。
「スパークラインツール」の[デザイン]タブの[グループ]グループの[クリア]→[選択したスパークラインのクリア]を実行します。
または、すべてをクリアしたいときは「選択したスパークライン グループのクリア」を実行します。
右クリックからのメニューからも実行できます。
Excel2007との違い
クイックアクセスツールバーにコマンドを登録するなどのカスタマイズはExcel2007と同様です。
Excel2010ではリボンのユーザー設定が可能になっています。
タブやグループの表示/非表示、配置を変更することができます。また、ユーザー設定のタブを作成することができます。
A)リボンのユーザー設定
タブの表示/非表示
[ファイル]→[オプション]を実行します。
または、リボンの部分を右クリックして[リボンのユーザー設定]を実行します。
[リボンのユーザー設定]を選択し、「リボンのユーザー設定」で「メインタブ」の「開発」のチェックボックスをオンにします。
これで[開発]タブが表示されます。
逆に、「開発」のチェックボックスをオフにすると「開発」タブは非表示になります。
B)タブやグルーブの配置を変更する
タブやグループの配置を変更することができるようになっています。以下はタブの配置の変更例です。
配置を変えたいタブを選択し、上下のボタンをクリックすることでタブの配置を変更できます。
C)ユーザー設定のタブを作成する
よく使うコマンドをまとめて登録しておくと便利かもしれません。
どれか既存のタブを選択した状態で、[新しいタブ]を実行すると「新しいタブ(ユーザー設定)」が作成されます。
[名前の変更]を実行して自分の好みの名前を設定できます。
D)新しいグループにコマンドを登録します。
「リボンにないコマンド」を選択しています。
「カメラ」コマンドを選択し、[追加]を実行すると新しいグループに「カメラ」コマンドが登録されました。
[便利かな?]タブが作成され、[新しいグループ]に「カメラ」コマンドなどが登録されました。
Excel2010とExcel2007との違い
ほとんどのリボンはExcel2007と変わらないようです。
以下に各リボンのようすをExcel2007とどのように異なるかを調べてみました。
A)[ファイル]タブがわかりやすくなりました
Excel2007では[Officeボタン]が同じ機能になります。
Excel2007では単なるロゴのようでしたのでこれで分かりやすくなり、他と同様なタブのような形になりました。
また目立つように緑色に着色されています。
B)[ホーム]タブ
Excel2007と同様です。
C)[挿入]タブ
Excel2007と異なるのは、[スパークライン]グループと[フィルター]グループが新設されています。
また、[図]グループに[スクリーンショット]、[記号と特殊文字]グループに「数式」があります。
D)[ページレイアウト]タブ
Excel2007と同様です。
E)[数式]タブ
Excel2007と同様です。
F)[データ]タブ
Excel2007と同様ですが、「フィルタ」が「フィルター」と表記が変わっているようです。
G)[校閲]タブ
Excel2007と同様ですが、[翻訳]が「言語」グループと新たなグループとして「文書校正」グループから分離されています。
E)[表示]タブ
Excel2007と同様ですが、[表示/非表示]グループが[表示]グループとなっています。
F)[開発]タブを表示する方法
[ファイル]→[オプション]を実行します。
または、リボンの部分を右クリックして[リボンのユーザー設定]を実行します。
[リボンのユーザー設定]を選択し、「リボンのユーザー設定」で「メインタブ」の「開発」のチェックボックスをオンにします。
Excel2007と同様ですが、[アドイン]グループと[変更]グループが新たに配置されています。
G)描画ツールの[書式]タブ
Excel2007と同様です。
H)画像ツールの[書式]タブ
「調整」グループに[背景の削除]と[アート効果]、「図のスタイル」グループに[写真レイアウト]が新たに配置されています。
Excel 2010に追加されたもっとも目立った機能は、sparklineとslicerと呼ばれる新機能だ。sparklineは、セルの中に収まる小さなグラフだ。
slicerはピボットテーブルのデータをフィルタリングするのに使うオブジェクトで、スクリーン上で移動させたりサイズを変更したりすることができる。ピボットテーブルのデータが変わると、slicerも自動的に更新される。sparklineとslicerは、どちらもリボンの[Insert]タブから作成することができる。
Office 2007ではユーザーインターフェースが大きく変更になっており、コメントの印刷設定はその影響を強く受けたコマンドといえます。
2003までのメニュー[ファイル]内にあったコマンドの多くは、[Officeボタン]をクリックすると表示されるドロップダウンメニュー内に配置されています。
しかし、コメントの印刷設定を行う[ページ設定]コマンドはここにはないのです。
▼操作手順:コメントの印刷設定を行う
[ページレイアウト]タブ
-[ページ設定]グループ
-[ページ設定]ボタンをクリック
↓
[ページ設定]ダイアログ-[シート]タブをクリック
↓
[印刷]-[コメント]欄から
「シートの末尾」または「画面表示イメージ」を選択
↓
[ページ設定]ダイアログ-[OK]ボタンをクリック
[ページレイアウト]タブ-[ページ設定]グループ-[ページ設定]ボタンとは、下図の赤色の線で囲った部分です。
複数のシートのコメント印刷について設定を行いたいのなら、設定したいシートを選択して作業グループにしておいてから、[ページ設定]ダイアログを表示してください。
なお、Excel 2007のコメント機能については、コメントの表示設定方法についてご紹介しています。よろしければ合わせてご参照ください。