PowerPointは、1994年に発売された「PowerPoint4.0」以来、何度もバージョンアップをくり返して進化してきました。現在、企業や家庭で使われているのは、主に「PowerPoint2003」と「PowerPoint2007」です。
新しく発売されるパソコンに、PowerPoint2007をはじめとした2007 Office system製品がプリインストールされていることもあり、徐々にPowerPoint2007のユーザーが増えています。しかし、以前のバージョンを使い続けているユーザーが多いのも事実です。
つまり、しばらくの間は「PowerPoint2003」と「PowerPoint2007」の2つのバージョンが混在する状況が続きます。
そこでここでは、「PowerPoint2003」と「PowerPoint2007」の違いを説明しながら、バージョンの異なるPowerPointを使っている相手とやりとりをする上で注意しなければならない点を確認しましょう。
メニューバーからリボンへ変身
「PowerPoint2003」と「PowerPoint2007」を比べて真っ先に気が付く大きな違いは、画面構成と操作性でしょう。以前のバージョンで操作の中心だったメニューバーやツールバーが姿を消し、「リボン」として生まれ変わりました。リボンは、複数のタブで構成されており、タブをクリックして切り替えると、関連した機能が分類されてまとまっています。
また、ファイルを開く、保存するなど、以前の「ファイル」メニューにまとまっていたファイル関係の機能は、PowerPoint2007の画面左上の大きな丸いボタン「Officeボタン」に集約されています。
Windows 7やVistaでは、エクスプローラーの[上へ]ボタンがなくなっていること、アドレスバーを使って簡単に上のフォルダへ移動できることをご紹介しました。
上のフォルダへ移動する方法は他にも用意されていますので、ご紹介しておきます。
上のフォルダへ移動するショートカットキーが用意されているのです。
▼操作方法:エクスプローラーで一階層上のフォルダへ移動する
[Alt]キー+[↑]キーを押す
[Alt]+[↑]キーは、Windows 7だけでなくVistaでも有効なショートカットキーです。
上の階層に上がるという意味で[↑]キーを使ったショートカットキーは、意味的にとても覚えやすいと思います。
Windows 7やVistaでエクスプローラーで一階層上のフォルダへ移動するという操作をよく行うという方は一度お試しください。
タスクバーやシステムトレイ(タスクトレイ)にアイコンが複数並ぶと、自分の使いやすい順序に並べ替えたくなります。
そんなときVistaまでのWindowsでは、何等かのツールを別途インストールする必要があり、このサイトでも「Taskbar Shuffle」というツールをご紹介しています。
Windows 7ではこれが改善され、タスクバーやシステムトレイのアイコンを並べ替えるのに、ツールは不要になっています。
▼操作方法:タスクバー・システムトレイのアイコンを並べ替える
ドラッグアンドドロップする
ツールをインストールすることなく、ドラッグアンドドロップで、タスクバーもシステムトレイもアイコンも並べ替えが可能になっています。Windows 7では。
タスクバーアイコンの並べ替えは割と気づきやすいと思いますが、システムトレイアイコンについては気づかない方も少なくないんじゃないかと思います。
Windows 7をお使いの方は、ご確認ください。
Windows 7を使い始めた方がビックリするポイントはいくつもあります。
開いていたウィンドウが急に消えた、急に透明になったとビックリする方は少なくないんじゃないかと思います。(いや正直言うと恥ずかしながら私自身ビックリしたことがあるのですが。。)
[デスクトップのプレビュー]という機能がWindows 7では実装されています。
ユーザーが意図していないときに、この[デスクトップのプレビュー]が実行されると、「ウィンドウが急に消えた!」とビックリしてしまうわけです。
どんな機能なのかは、Windows 7をお使いの方は一度ご確認ください。
▼操作方法:デスクトップのプレビューを行う
タスクバー右端の
[デスクトップの表示]ボタン上にマウスポインタを移動する
複数のウィンドウが開いていても、マウスポインタをタスクバーの右端に移動するだけでクリックしなくても、ウィンドウが透明になりデスクトップを見ることができるようになります。クリックすればデスクトップが表示されます。
これが、デスクトップのプレビュー機能です。
もしデスクトップのプレビューが動作しないようならば、設定を変更してください。
▼操作方法:デスクトップのプレビューをOnにする
[デスクトップの表示]ボタン上で右クリック
↓
[デスクトップのプレビュー]をクリックして
チェックマークのついたOnの状態にする
[デスクトップのプレビュー]にチェックマークがついていれば、マウスポインタが[デスクトップの表示]ボタン上に移動したときにデスクトップがプレビュー表示されます。
マウスポインタが[デスクトップの表示]ボタン上に移動したときに、デスクトップのプレビューをしたくなければ、[デスクトップの表示]ボタン上で右クリックして、[デスクトップのプレビュー]からチェックのはずれたOffの状態にしてください。
ちなみに私は、
[デスクトップの表示]から[デスクトップのプレビュー]をOffにして、デスクトップのプレビューはショートカットキーで行うのがいいんじゃないかと考えています。
▼操作方法:デスクトップのプレビューを行う
[Windows]キー+[スペース]キーを押す
[デスクトップのプレビュー]がOffの状態でも、[Windows]+[スペース]キーを押せばデスクトップがプレビューできます。
ご自分が意図しないときにデスクトップのプレビューが実行されてビックリすることが頻繁にあるようなら、[デスクトップのプレビュー]をOffにしておいて、プレビューしたいときはショートカットキー:[Windows]+[スペース]をお試しください。
Windows 7では、タスクバーの機能がかなりパワーアップしています。
便利になった反面、Vistaまでのタスクバーに慣れている方の場合、戸惑ってしまうこともあります。
混乱してしまう方が多いのは、おそらくタスクバーとクイック起動の関係でしょう。
VistaまでのWindowsの場合、起動しているアプリケーションを表示する[タスクバー]と、アプリケーションを起動するための[クイック起動]は完全に分離していました。
これがWindows 7のタスクバーでは変更され、従来のタスクバーとクイック起動とが融合したような動作をするようになっています。
スタートメニューに表示されているアプリケーションアイコン上で右クリックして、ショートカットメニューから[タスクバーに表示]を選択すると、タスクバーにそのアプリケーションアイコンが表示されます。
[ペイント]をタスクバーに表示しようと、[スタート]-[すべてのプログラム]-[アクセサリ]-[ペイント]で右クリックしたところです。
ここで[タスクバーに表示]を選択すると、タスクバーに[ペイント]アイコンが表示されます。
この操作を行ってWindows 7のタスクバーに表示されたアイコンは、そのアプリケーションが起動していなければ、従来のクイック起動と同じ動きをします。タスクバーの[ペイント]アイコンをクリックすればペイントが起動します。
従来のクイック起動と異なるのは、アプリケーションが起動したあとです。Vistaまでのクイック起動に慣れている方が困るのはここからです。
Windows 7のタスクバーに登録されているアプリケーションの場合、アプリケーション起動後にタスクバーに新たにボタンが表示されることはなく、表示しておいたアイコンがそのまま従来のタスクバーアイコンと同じような役割を担うようになるのです。
つまり、、アプリケーション起動後には、単純にタスクバーのアイコンをクリックしただけではアプリケーションが新たに起動することはなくなり、ウィンドウの表示切り替えが行われるようになるのです。
先の例なら、ペイント起動後にタスクバーの[ペイント」アイコンをクリックすると、新たにペイントが起動するのではなく、既に起動しているペイントが、アクティブになったり、最小化されたりするようになるのです。
起動済みのアプリケーションについてタスクバーのアイコンを、従来のクイック起動のように使うにはちょっとだけ工夫が必要です。
▼操作方法:タスクバーに表示されているアイコンからアプリケーションを起動する
[Shift]キーを押しながらアイコンをクリックする
または
ホイールでアイコンをクリックする
[Shift]キーを押しながらタスクバーのアイコンをクリックしたり、(一般にはあまりなじみのない操作かもしれませんが)マウスホイールでタスクバーのアイコンをクリックすると、そのアプリケーションが起動済みであっても、新たに起動することができます。従来のクイック起動と同様の動作となるわけです。
Windows 7のタスクバーを従来のクイック起動と同様に使いたいという方は、是非ご確認ください。
なお、
アプリケーションが起動しているかどうかを気にして
「え~っと起動中だからShiftキーがいるんだっけ・・」
などと迷ってしまうようなら、タスクバーアイコンからアプリケーションを起動するには、アプリケーションが起動済みだろうがそうでなかろうが、必ず[Shift]キーを押しながらかホイールでクリックする、と覚えてしまうのが手っ取り早いんじゃないかと私は考えています。