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Q.Excel(エクセル)2010で、表をコピーし、別シートに貼り付ける際、非表示にした列も、貼り付け先ではすべてが展開されてしまいます。どのようにしたら良いでしょうか
A.ご質問のとおりExcel(エクセル)では行や列を非表示にしたり、アウトライングループの小計機能で折りたたんだデータを、表示部分と非表示部分をまたいでコピーペーストすると、配下にあるセルも貼り付けられてしまいます。
そのようなときは「可視セル」として設定してからコピーし貼り付けてはいかがでしょうか。可視セルとは文字通り「見えているセル」と捉えてください。
ここではExcel(エクセル)2010での貼り付け方をご説明いたします。
まず列または行が非表示となっている表を範囲選択し、「ホームタブ」ー「編集グループ」にある「検索▼」から「ジャンプ」をクリックします。
「ジャンプ」ボックスが表示されますので左下の「セル選択」をクリックしてください。
選択オプションボックスの「可視セル」にチェックを入れてください。
何も変わっていないように見えますが可視セルとして設定されていますので、そのままコピー(Ctrl+C)、貼り付け先シートで貼り付け(Ctrl+V)を行ってください。
なお「可視セル」のショートカットキーは【Alt】(オルト)+【;】(セミコロン)です。より効率よく作業ができるかと思います。
ぜひお試しください。
Q.PowerPoint(パワーポイント)2010でスライドを作成しています。全体の色を統一していますが、途中から数枚のみデザインを変えたいのですが、全部が変更されてしまいます。一部だけ変更できますか
A.PowerPoint(パワーポイント)でデザインのテーマを適用すると、装飾の色・フォントおよび効果などが各スライドに反映されますので作業効率が上がりますし、視聴する側としてもストレスのない、安定感のあるプレゼンテーションを受け取ることができます。
ご質問では全体の色を統一しているが一部だけ変更したいとのことですが、デザインタブのテーマをご利用であればスライドに「セクションの追加」を設定して、その部分を区切ってみてはいかがでしょうか。
スライドの「セクションの追加」の手順をご紹介致します。
変更するスライドを選択してからホームタブ―スライドグループの「セクション▼」をクリックしてください。
「セクションの追加」をクリックします。
スライドの上部に「タイトルなしのセクション(スライド番号)」が入ります。セクションに名前をつけておくと良いかと思います。変更したいスライドを選択してテーマを設定すると、そのスライドからデザインが変更されます。スライド上で右クリックでも設定ができます。
次のスライドから元に戻したい時も上記同様の作業をすることで、間のスライドのみ変更されることになります。
また背景色だけを変えるのであれば「右クリック」―「背景の書式設定」で変更ができます。
さらに既存の別スライドを挿入するのであれば、ホームタブ「新しいスライド」ー「スライドの再利用」をクリック「スライドの再利用ウィンドウ」の下部にある「元の書式を保持する」にチェックを入れて下さい。
現在作業中のスライドのカラーに影響されずに作成できます。
どうそお試しください。
Q.Word(ワード)2010で図形の書式設定(塗りつぶし・枠線など)の初期設定変更について良い方法がありましたら教えていただけませんか。
A.わかりました。
Word(ワード)2007以前のバージョンで挿入したオートシェイプ図形は、線の太さ0.75 色は白色でした。
実は、Word(ワード)2010から図形を挿入すると、太さ2pt青色 の枠線で、薄青で塗りつぶしされたものになってます。
任意の図形に変更してから、オブジェクト上で「右クリック」「既定の図形に設定」をしてもWord(ワード)2010は開いている文書にしか反映されません。
そこで毎回行う設定を、テンプレートに覚えてもらって作業の手間を省いてみてはいかがでしょうか。
ワードを起動します。
「ファイル」タブから「開く」を選択します。
「Templates」フォルダから「Normal」を開きます。
ワード画面メニューバーが「Normal – Microsoft Word」となっていることを確認します。
そのファイル上で、通常の図形を挿入する手順で、「挿入」タブ 図グループの「図形」をクリックし、任意の図形を選択し、ご自分が基本にしたい塗りつぶし、線の太さ、色などを設定します。
そこまでの作業を完了してから図形上で「右クリック」→「既定の図形に設定」に変更します。
Normal.dotxテンプレートを閉じる前に、必ず図形を削除して白紙の状態にしてから上書き保存をしてください。
次にWordソフトで図形を新規作成するときは、ご自分が設定した既定値で作図ができるようになります。
ぜひ試してみてください。
Q.エクセル初心者です。入力規則でドロップダウンリストに空欄を作りたいのですが、どのようにしたらよいでしょうか。
A.入力フォームなどを作成していて、入力される値が決まっているものには、複数の候補から選ぶだけの入力規則のリストという便利な機能があります。
ドロップダウンされた候補から選ぶだけなので、手間が省けるうえ入力ミスもなくなります。
さて、ご質問では「その他」という選択肢ではなく「空欄」も候補に加えたいということですので、簡単な方法をご紹介します。
例として図1のように「コース選択」をドロップダウンさせてみました。
図1
「エクセル2007」「エクセル2010」「エクセル2013」です。この下に空欄を表示させます。
データタブ「データツール」グループにある入力規則をクリックするとデータの入力規則ダイアログボックスが表示されます。
入力値の種類から「リスト」を選び「元の値」には図2のように選択肢を半角カンマで区切って入力します。
図2
そして空欄ですが、全角でスペースを挿入します。半角ではなく全角です。
ドロップダウンリストに空欄ができました。
図3
または、別のセルに項目欄下に空欄セルも含めたリストを作成し、範囲選択で指定すれば空欄もドロップダウンリストに入ります。
図4
さらに、ご使用予定のリスト範囲を、数式タブ「定義された名前」グループにある「名前の定義」機能で指定すれば、今後増えていく可能性があるものにも自動的に対応できます。
図5
Q.このブログを見ながらいろいろなファイルに便利なマクロ機能を付けたりしています。それで人に使ってもうらうようにマクロ入りブックを作って渡しているのですが、操作したり入力したりしたときに、エラーや間違いの入力に対してメッセージを表示したいと思っています。Excelのシート上のどこかのセルに表示することはできますが、保存したときにその文字も一緒に保存されてしまうので、できればポップアップメッセージにしたいのですが。
A.このような場合には、MsgBox(MessageBoxの略)という関数が用意されています。こちらの説明を致しましょう。
まずは実物を見て頂いた方が良いかも知れません。シート上にボタンを貼り付け、このプロシージャに以下のコードを記述して下さい(ボタン名は「ボタン1」とします)※。これがどのような処理を行うか想像できますか。
※補足:「開発」タブで「デザインモード」を選択した後、「挿入」からボタンのアイコンを選ぶ。シート上に配置したら「マクロの登録」が自動的に表示されるので、そこから「ボタン1_Click()」を選択する。
Sub ボタン1_Click()
If Cells(1, 1).Value > 130 Then
MsgBox (“年齢は130歳までで入力して下さい”)
End If
End Sub
マクロを作ったことのある方ならだいたいおわかりでしょう。A1セルで入力した数字(これは年齢を想定)をチェックする関数であり、If文で130を超える入力があった場合は、メッセージボックスを表示します。どのように表示されるかは、試してみて下さい。
さて、ここまでで単純な文章の表示はできます。次はちょっと応用してみましょう。
まずは、改行を入れる場合です。メッセージボックスで2行表示するためには、 vbcr という定数を使います。早速、見てみましょう。
Sub ボタン1_Click()
Dim limit As Integer
limit = 130
If Cells(1, 1).Value > limit Then
MsgBox (“年齢が上限値を超えています。” & vbCr & “年齢は” & limit & “歳までで入力して下さい”)
End If
End Sub
“”でくくられた文字列を vbcr で連結(&)すれば良いですね。もう一つ工夫したのが分かって頂けましたか?
今回のご紹介とは直接関係はありませんが、上限値チェックと表示の値(年齢)を、変数 limit で同じ値で参照するようにしました。
こうすれば、年齢の上限値を変更する際に、変更箇所が1箇所で済むので、「保守性」が高まりますね。
このような観点にも注意して、マクロ開発をして頂ければと思います。
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