PowerPointで、そのスライドが何枚目なのかがわかるようにスライドに入れる数字を何と呼んでいますか?
「ページ番号」ですか?
「スライド番号」ですか?
配布資料でそのページが何枚目なのかわかるように入れる数字を何と呼んでいますか?
「ページ番号」ですか?
「スライド番号」ですか?
PowerPointでは、
「ページ番号」
「スライド番号」
いずれの呼称も使われていますが、それぞれが示すものはハッキリと区別されています。
スライド番号とは
スライドが何枚目なのかがわかるように入れる数字
ページ番号とは
配布資料やノートなど印刷物で何枚目なのかがわかるように入れる数字
Office製品では「ページ」という用語を、印刷文書に対して用いているのですが、「ページ番号」「スライド番号」という用語の使い分けもそのルールに従っています。
配布資料やノートは印刷することを前提としているので、その中で何枚目なのかを示す数字は「ページ番号」と呼んでいます。
スライドは印刷することもあるわけですが本来的には印刷するものではないので、スライドに入れる数字は「スライド番号」と呼んでいます。
[ヘッダーとフッター]ダイアログ-[スライド]タブをよく見れば、[スライド番号]チェックボックスはありますが、[ページ番号]チェックボックスはありません。
逆に、[ヘッダーとフッター]ダイアログ-[ノートと配布資料]タブをよく見れば、[ページ番号]チェックボックスはありますが、[スライド番号]チェックボックスはありません。
「PowerPointでページ番号を入れるにはどうしたらいいのでしょうか?」
というご質問をいただくことがあるわけですが、この質問は厳密には「ページ番号」ではなく「スライド番号」を入れる方法を知りたいということがほとんどです。
スライドが何枚目なのかがわかるようにスライドに入れる数字について知りたいときに、人に対して質問する場合は「スライド番号」「ページ番号」を厳密に区別しなくても、まず問題にはならないでしょう。
しかし検索をする場合、「ページ番号」では必要な情報を見つけられない可能性があります。
「スライド番号」で検索すれば見つかるのに。
PowerPointでは「スライド番号」「ページ番号」いずれの用語も使われていて、指し示す対象が異なっているということを是非ご記憶ください。
検索する際にはその違いを認識していないと適切な情報を見つけられないという可能性があります。
もちろん逆に、Webページ作成者側がこの違いを認識していないというケースもあり得ます。
このことを理解した上で、本当は「スライド番号」で検索すべきところを、あえて「ページ番号」で検索してみることが有効な可能性もあるでしょう。
マクロを利用すれば、もっと柔軟にノートを扱うことが可能です。
プレゼンテーションファイル内の全ノートをまとめるマクロをご紹介しましょう。
▼すべてのノートをまとめるマクロ
Sub MergeAllNotes()
Dim objSlide As Slide
Dim objText As TextRange
Dim strNote As String
If MsgBox(“ファイル内のすべてのノートをまとめますか?”, vbYesNo) = vbNo Then Exit Sub
For Each objSlide In ActivePresentation.Slides
With objSlide
For Each objText In .NotesPage.Shapes.Placeholders(2).TextFrame.TextRange
strNote = strNote & .NotesPage.Shapes.Placeholders(2).TextFrame.TextRange & vbCrLf
Next objText
End With
Next objSlide
With ActivePresentation.Slides
.Add Index:=.Count + 1, Layout:=ppLayoutBlank
ActivePresentation.Slides(.Count).NotesPage.Shapes.Placeholders(2).TextFrame.TextRange = strNote
End With
MsgBox(“最後のスライドのノートに、ファイル内のすべてのノートをまとめました。”)
End Sub
上記のマクロを実行すると、プレゼンテーションファイルの最後にスライドを1枚追加し、そのスライドのノートに全ノートをまとめます。
追加された最後のスライドのノートにまとめられたノートを、他のWordなどにコピーアンドペーストしてしまえば、自由に使うことができます。
2003までのPowerPointでは、スライド一覧表示にしてから、目次にしたいスライドをすべて選択後、[スライド一覧]ツールバー-[目次スライド]ボタンをクリックすることで目次スライドを作成できました。
多少不満はあるものの、それなりに便利な機能だと思うのですが、この機能なぜか2007では削除されてしまいました。
2007では目次スライドを作成するコマンドは用意されていないので、マクロを利用するのでなければ手作業を行うしかありません。
Office Onlineの「目次スライドと目次オプションについて」というページでも、PowerPoint2007で目次作成機能がないこと、手作業で目次作成を行う手順が記述されています。
手作業で目次スライドを作成するには、いろんな操作手順が考えられそうですが、[アウトライン]タブからトップレベルの文字列をコピーアンドペーストするのが、簡単じゃないかと私は思っています。
▼操作概要:目次スライドを作成する
[アウトライン]タブをクリック
↓
[アウトライン]タブ内で右クリックし、
ショートカットメニューから
[折りたたみ]-[すべて折りたたみ]をクリック
↓
[アウトライン]タブで、
[Ctrl]キ-+[A]キーを押し、文字列をすべて選択
↓
[Ctrl]キー+[C]キーを押し、コピーを実行
↓
目次用にスライドを挿入
↓
挿入した目次用スライドで
[Ctrl]キー+[V]キーを押し、貼り付けを実行
上記の操作手順なら、コピーアンドペーストを行うのは1回だけで済みます。
PowerPoint 2007で目次スライドの作成に苦労したという方は、是非お試しください。
Q:Accessで、クエリを作成したのですが、データを変更されないようにできないでしょうか?
レコードセットの種類を変更することで、データを変更できないクエリにすることができます。
▼操作手順:クエリでデータ変更されないようにする
クエリをデザインビューで開く
↓
画面上部の[フィールド]以外のグレーの部分をクリック
↓
メニュー[表示]-[プロパティ]をクリック
↓
[クエリプロパティ]-[レコードセット]を「スナップショット」に変更
↓
クエリの保存
レコードセットは取得したデータの集まりで、既定では追加・変更・削除が可能な「ダイナセット」になっています。これを変更不可の「スナップショット」にすることで、データの変更をできなくすることができるわけです。
Q:Accessで、四捨五入をするにはどうしたらいいのでしょうか?
Excelのワークシート関数:ROUNDは四捨五入をする関数ですが、AccessのRound関数は丸めを行う関数であって四捨五入をする関数ではありません。
Round関数が四捨五入だと思っていた方は、とりあえずサンプルファイルの「Q_Round関数」クエリをご覧ください。
「1.5」「3.5」は、それぞれ「2」「4」に丸められていますが、
「2.5」は「3」ではなく「2」に丸められています。
これがAccessのRound関数の仕様なのです。
我々が一般的にイメージする四捨五入(4以下を切り捨て、5以上を切り上げ)は「算術型丸め処理」と呼ばれるのに対し、AccessのRound関数の仕様は「通貨型丸め処理」「銀行型丸め処理」と呼ばれ、「丸めた結果が偶数になるように丸められます。