Q:Access(アクセス)で、フォームを作る方法を教えてください。
Accessのフォームの作り方は、レポートの手順とほとんど同じです。レポートが印刷に使われるのに対して、フォームは主にデータ入力画面に使われます。フォームも1つのテーブルから、用途に合わせて何種類も作れます。
それではフォームを作成してみましょう。
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1.前回作成したAccessのファイルを起動します。
2.画面が開きますので、オブジェクトの「フォーム」を選択し、「新規作成」をクリックします。
3.新規作成の画面が開きますので、図のように「フォームウィザード」を選択し、基になるテーブルを選び、「OK」をクリックします。
4.フォームで表示したいフィールド(列)だけを選択できます。フィールドを選択し「>」ボタンを押すと、右側に移動します。右側に移動したフィールドがフォームで表示されます。最後に「次へ」をクリックします。
5.フォームのレイアウトに「表形式」を選択し、「次へ」をクリックします。
6.スタイルでいろんなデザインを選択できます。今回は「標準」を選択し、「次へ」をクリックします。
7.フォーム名を入力し、「完了」をクリックします。
9.フォームができました。でも使いやすいようにもう少し手を加えます。
10.ツールバーの「デザインビュー」をクリックすると、フォームのデザインが編集できます。
11.フォームヘッダーのラベルと、詳細のテキストボックスの、大きさや配置を調整します。縦と横の定規を目安にしてください。
12.ボタンを配置する場所を作ります。フォームフッターをマウスで図のように下に広げます。
13.ツールバーの「ツールボックス」をクリックすると、ツールボックスが表示されます。
14.ツールボックスのウィザードをオフにした後、コマンドボタンをオンにします。
15.図のようにフォームフッターにコマンドボタンを配置します。
16.コマンドボタンをダブルクリックすると、コマンドボタンのプロパティ(属性設定画面)が開きます。「すべて」のタブをクリックし、「名前」と「標題」の両方に「新規」と入力します。設定が終わったら、プロパティを閉じます。
これでこのコマンドボタンの名前は「新規」となりました。
名前:プログラムで使いますので間違わないように注意します。
標題:画面上の表示用に使います。名前と違ってもOKですが、今回は混乱を避けるため同じにしました。
17.同じ手順で「削除」、「印刷」のコマンドボタンを作成します。名前と標題の変更をお忘れなく。それぞれ削除、印刷と付けてください。
18.フォーム左上隅の黒い四角をダブルクリックすると、フォーム自体のプロパティが開きます。
プロパティが開いたら、スクロールバーを「垂直のみ」、移動ボタンを「いいえ」に設定します。設定が終わったらプロパティを閉じます。
19.「開く」をクリックすると、フォームがフォームビュー(実行画面)で開きます。どうですか?システムっぽくなってきましたね。
20.デザインとフォームビューを切り替えながら、微調整してください。
21.編集が終わったら保存して、フォームを閉じておきます。
Q:Accessで、レポートを作る方法を教えてください。
テーブルを基にレポート(帳票)を作成します。Accessはデータを表示するために、フォームかレポートを使う必要があります。
一見面倒なようですが、1つのデータから、用途に合わせて何種類もの帳票が作れるのでとても便利です。エクセルだと帳票ごとにデータを保存する必要があります。
1.Accessのファイルを起動します。
2.画面が開きますので、オブジェクトの「レポート」を選択し、「新規作成」をクリックします。
3.新規作成の画面が開きますので、図のように「レポートウィザード」を選択し、基になるテーブルを選び、「OK」をクリックします。
4.レポートで表示したいフィールド(列)だけを選択できます。フィールドを選択し「>」ボタンを押すと、右側に移動します。右側に移動したフィールドがレポートで表示されます。最後に「次へ」をクリックします。
5.グループレベルを指定せずに「次へ」をクリックします。
6.並べ替えも指定せずに「次へ」をクリックします。
7.印刷形式は、レイアウトに「表形式」、印刷の向きに「縦」を選択し、「次へ」をクリックします。
8.スタイルでいろんなデザインを選択できます。選択し、「次へ」をクリックします。
9.レポート名に入力し、「完了」をクリックします。
10.これでレポートが完成しました。
11.ツールバーの「デザインビュー」をクリックすると、レポートのデザインが編集できます。
12.編集したら保存して、レポートを閉じておきます。
ウィザードを使わずに、ゼロからラベルやテキストボックスを配置しても同じようなレポートが作れますが、今回は省略します。まずシステムとして動かしてみることに力を入れたいと思います。
Q:Accessで、テーブルにデータ入力する方法を教えてください。
フォームやレポートを作成する時、あらかじめデータが数件入っているほうがデザインを調整しやすいので、Accessのテーブルにデータを入力しておきます。
1.Accessのファイルを起動します。
2.画面が開きますので、オブジェクトの「テーブル」を選択します。
3.「開く」をクリックします。
4.テーブルの入力画面が開きますので、図のようにデータを入力してください。データ型をオートナンバーにしているので、自動で連番が入力されます。
5.入力が終わったら、ツールバーから「保存」ボタンを押して、テーブルを閉じます。
これでフォームやレポートを作る準備が整いました。
実はAccessはデータを入力した段階で自動的に保存されますので、あえて「保存」ボタンをクリックする必要はありません。しかし保存するクセを付けておいたほうがいいと思います。
複雑なフォームを作っている時や、長いプログラムを書いている途中で、パソコンが停止すると結構ショックです。保存するクセは大事です。
ある程度作業が進んだら、「保存」を心がけましょう。
今回はテーブルに直接データを入力しましたが、Accessで業務システムを作る時は、ユーザーはフォームからデータを入力できるようにします。できるだけユーザーに直接テーブルをいじらせないほうが安全です。
Q:Accessで、テーブルを作る方法を教えてください。
Accessの場合、データを保存する場所であるテーブルを作る必要があります。ここがExcel(エクセル)との大きな違いです。
エクセルなどの表計算ソフトは、データの保存場所と表示場所が同じ「セル」なので、初心者でも直感的に理解できます。しかしAccessなどのデータベースソフトはテーブルを作らないと何もできません。
特にエクセルを経験したことのある人は、このテーブルを作るという段階で戸惑います。エクセルには無い考え方ですので、きっと面倒に感じることでしょう。
でもデータベースではテーブルを作る作業(設計)はとても重要です。と言っても作るのは簡単です。理論よりも、まずはテーブル作成がとういうものか体験してみることにしましょう。
注:これから先は英数字は半角、その他は全角で入力するように習慣を付けてください。
1.マイクロソフトのAccessを起動して新しいデータベースを作成します。「空のデータベース」を選択して、「OK」をクリックします。
2.好きな名前を付けて「作成」をクリックします。
3.画面が開きますので、オブジェクトの「テーブル」を選択し、「新規作成」をクリックします。
4.「デザインビュー」を選択し、「OK」をクリックします。
5.フィールド名とデータ型を図のように指定します。
6.1行を選択し、ツールバーから「主キー」をクリックします。
7.ツールバーから「保存」ボタンをクリックし、名前を付けて保存します。
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これでテーブル(データの保存場所)ができました。
テーブルを作るだけなら簡単な作業です。どう作るかという設計は難しいのですが、何度も作るうちに解ってきます。
今の段階で理論を覚える必要はないのですが、簡単にテーブルの説明をしておきます。わからなくても大丈夫です。体験していくうちに直感的にわかるようになりますから。
【簡単な解説】
・データ型に「オートナンバー」を指定したことで、新規レコード(行)を作成する度にAccessが自動で連番をふってくれます。
・商品コードに「主キー」を設定したことで、同じ番号は入力できなくなります。また主キーはその行がユニーク(他に同じものがない)ということであり、テーブル同士を結びつけるときに重要になります。
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