ウィンドウの境界やタイトルバー部分を画面の端までドラッグすることでウィンドウサイズが変更される[スナップ]は、Windows 7の便利な新機能の一つです。
実務でWindowsを使っていると、ウィンドウを左右に並べたいといったことがあります。
2つの文書を目で確認したいときや、元データがコピペができないような場合に左側に元のファイルを開き右側に配置したウィンドウで入力を行うといったときなどです。
こんなとき、Windows 7の新機能スナップなら、簡単に2つのウィンドウを左右に並べることができます。
画面の左半分に配置したいウィンドウのタイトルバー部分を持ってドラッグし、マウスポインタが画面左端にぶつかると、そのウィンドウは画面の左半分のサイズに変更されます。
画面の右半分に配置したいウィンドウのタイトルバー部分を持ってドラッグし、マウスポインタが画面右端にぶつかると、そのウィンドウは画面の右半分のサイズに変更されます。
Microsoftの英語サイトに用意されている動画の、00:06~00:18で行われているのがこの操作です。
2つのウィンドウを左右に並べるという操作をよく行っている方にとって、かなり便利な機能だと思います。
キーボード操作でも、同様のことができるようになっています。
▼操作方法:アクティブウィンドウを画面左半分に配置する
[Windowos]キー+[←]キーを押す
アクティブなウィンドウを画面右半分に配置するには、
[Windowos]+[→]キー
です。
ノートパソコンをお使いのような場合、ショートカットキーを使うほうが便利じゃないかと感じます。
なお、
Windows 7の新機能Aeroシェイクや[Winodows]+[Home]キーが、TeraPadがアクティブな場合使えないということをご案内しましたが、今回ご紹介した[Winodows]+[←][→]キーやスナップはTeraPadでもOKです。
Excelでは事前に設定変更をしておくことで、保存時に自動的にバックアップファイルを作成することができます。
この設定を、Excel 2007の場合にどこで行うのかを探している方の検索でしょう。
[名前を付けて保存]ダイアログの形状が2003までのExcelと変更になっているために、コマンドの場所を見つけられなかったのかもしれません。
▼操作手順:自動バックアップ作成を設定する
[Officeボタン]-[名前を付けて保存]をクリック
↓
[名前を付けて保存]ダイアログ
-[ツール]ボタン
-[全般オプション]をクリック
↓
[全般オプション]ダイアログ
-[バックアップファイルを作成する]チェックボックスをOnにし
[OK]ボタンをクリック
↓
[名前を付けて保存]ダイアログで、
[保存先][ファイル名]を指定後[保存]ボタンをクリック
[名前を付けて保存]ダイアログの[ツール]ボタンの場所が、2003と2007とでは異なっていますが、操作手順自体は同じです。
Excel 2007の場合、[名前を付けて保存]ダイアログ-[ツール]ボタンは、ダイアログの右下に配置されています。
[保存]ボタンの近くに配置されていて、ユーザビリティ的には2003までよりも良くなっていると思うのですが、右上に[ツール]が配置されていた2003までの[名前を付けて保存]ダイアログをご存じの方が戸惑ってしまうことは、十分推測できます。(ユーザビリティ改善の難しいところですね。。)
2003までのExcelと同じく、上記の設定を行ったファイルは、上書き保存時に同じフォルダに「○○のバックアップ.xlk」といった名称のバックアップファイルが作成されます。
上書きしてしまったファイルを元に戻したいということがよくある、という方には設定しておくことをおすすめします。
サインカーブ・正弦曲線を描く場合も、元データが必要になりますから、まず元データを作成して、そのデータを元にグラフを作成するという手順を取る必要があります。
▼操作手順:正弦関数のグラフを作成する
A1:A361セルに「0」から「360」までの整数を入力
↓
B1セルに「=SIN(RADIANS(A1))」という数式を入力
↓
B1セルをB361セルまでオートフィル
↓
A1:B361セルを選択
↓
メニュー[挿入]-[グラフ]をクリック
↓
[グラフウィザード-1/4-グラフの種類]ダイアログ
-[グラフの種類]欄で「散布図」
-[形式]欄で
「データポイントを平滑線でつないだマーカーなしの散布図です。」を選択
↓
[グラフウィザード-1/4-グラフの種類]ダイアログ
-[完了]ダイアログをクリック
↓
作成されたグラフの書式を設定
Excelでは正弦関数としてSIN関数、度をラジアンに変換するRADIANS関数が用意されているので、この2つの関数を組み合わせて元データを作成するわけです。
A1:A361セルに「0」から「360」までの整数を入力する操作は、マウスでオートフィルをしてもいいですが、メニュー[編集]-[フィル]-[連続データの作成]コマンドを利用するほうが便利でしょう。
2003までのWordの場合、以下の操作で[計算実行]ボタンを作成してください。
▼操作手順:計算実行ボタンをツールバーに作成する
メニュー[ツール]-[ユーザー設定]をクリック
↓
[ユーザー設定]ダイアログ-[コマンド]タブをクリック
↓
[分類]欄で「ツール」をクリック
↓
[コマンド]欄をスクロールして[計算実行]を探す
(下のほうに存在しています)
↓
[計算実行]を任意のツールバー上までドラッグして手を離す
↓
[ユーザー設定]ダイアログ-[閉じる]ボタンをクリック
2003までとはインターフェースの大きく異なるWord 2007では、クイックアクセスツールバーに[計算]ボタンを追加してください。
▼操作手順:計算ボタンをクイックアクセスツールバーに追加する
[Officeボタン]をクリック
↓
[Wordのオプション]ボタンをクリック
↓
[Wordのオプション]ダイアログ-[ユーザー設定]をクリック
↓
[コマンドの選択]欄で「リボンにないコマンド」を選択
↓
[計算]を選択後[追加]ボタンをクリック
↓
[Wordのオプション]ダイアログ-[OK]ボタンをクリック
[Wordのオプション]ダイアログ-[ユーザー設定]-[コマンドの選択]欄で「リボンにないコマンド」を選択すると、たくさんのボタンが一覧表示されどこにあるのか戸惑うかもしれませんが、漢字のコマンドは「音読み」で五十音順に並んでいて、[計算]ボタンは存在します。
ちなみにここまでの操作は、今回の計算機能に限った操作ではなく、Wordだけで有効な操作でもなく、Office全般に共通するボタン作成・ボタン追加の操作です。
実際に計算をするには、数値や数式を選択しておいてから、作成したボタンをクリックです。
▼操作概要:計算実行・計算ボタンの使い方
・計算したい数字・数式を選択後[計算実行][計算]ボタンをクリック
・計算結果はステータスバーに表示される
・計算結果はクリップボードにも保存されており[貼り付け]操作で利用可
計算結果はステータスバーに表示されます。
便利に感じるのは、クリップボードに計算結果が保存されているという点です。
[計算実行][計算]ボタンをクリック後に、Word文書の任意の場所で[Ctrl]+[V]キーを押せば計算結果が貼り付けられます。
「+」「-」「*」「/」「^」「%」といったExcelでおなじみの演算子も使えます。
演算子のついていない複数の数字を選択した場合は、足し算が行われます。マイナス符号のついた数値はマイナスの足し算(引き算)が行われます。
現実的には複雑な計算をこの方法で行うのかというと疑問ですが、簡単な足し算・引き算ができてしまうというのは便利そうです。
いくつかの数値とその合計値が表示された文書を、Wordで作成することは実務であります。
そんなときに電卓をたたくのではなく、複数の数値を選択しておいて[計算実行][計算]ボタンをクリック後に、[Ctrl]+[V]キーで合計値を貼り付けるという操作は使えるんじゃないかと感じます。
2003までのExcelならば、メニュー[表示]-[ステータスバー]や、[オプション]ダイアログ-[表示]タブ-[表示]グループ-[ステータスバー]チェックボックスで、ステータスバーの表示・非表示を切り替えられました。
ところがExcel 2007ではそれに該当するオプション設定や、コマンドが見当たりません。
そのことに起因する疑問でしょう。
Excel 2007に限らず、Office 2007ではステータスバーの表示・非表示を切り替えるコマンドはなくなっているようです。
どうしてもステータスバーを非表示にしたいという場合は、VBA(Visual Basic for Applications)を利用してください。
▼操作手順:ステータスバーを非表示にする
[Alt]キー+[F11]キーを押してVBEを起動
↓
[Ctrl]キー+[G]キーを押して[イミディエイト]ウィンドウを表示
↓
[イミディエイト]ウィンドウに
「Application.DisplayStatusBar = False」
と入力して[Enter]キーを押す
「Application.CommandBars(“Status Bar”).Visible = False」
でもステータスバーを非表示にできますが、[イミディエイト]ウィンドウを利用する場合は上記の
「Application.DisplayStatusBar = False」
のほうが簡単でしょう。
ステータスバーが非表示になっているときに表示したいときは、
「Application.DisplayStatusBar = True」
「Application.CommandBars(“Status Bar”).Visible = True」
としてください。
Excelであえてステータスバーを非表示にしたいという場合、Excelで業務用アプリを作成しているような場合でしょう。その場合、業務用アプリを開いたときに実行されるAuto_Openマクロで
「Application.DisplayStatusBar = False」や
「Application.CommandBars(“Status Bar”).Visible = False」
を実行して、ファイルを閉じるときに実行されるAuto_Closeマクロで
「Application.DisplayStatusBar = True」
「Application.CommandBars(“Status Bar”).Visible = True」
を実行してステータスバーを表示状態に戻しておくのがいいんじゃないでしょうか。