Office 2010では写真編集ツールが洗練された。このバージョンでは、PhotoShopなどのサードパーティの写真編集プログラムで提供されているものに似た芸術的効果を、Word、Excel、PowerPointの中から適用できるようになった。また、効果を画像に適用した場合のプレビュー画像をサムネイルで見ることまでできるようになった。
PowerPointでは、写真と動画の両方に対して、鏡面効果やシャドウなどの芸術的効果を適用することができる。
Office 2010のアプリケーションには、新たなSmartArtのグラフィックが追加されおり、文書やスライドのニーズに合うものを見つけられる可能性が高くなっている。
テクニカルライターは、このWord 2010の新機能を便利に思うはずだ。Word 2010では、アプリケーションの内部からスクリーンショットをキャプチャーし、文書内にペーストするという作業が、クリック2回でできる。リボンの[Insert]タブに[Screenshot]ボタンが追加されている。
[Screenshot]ボタンをクリックすると、利用可能なスクリーンショットが表示されるので、文書に挿入したいものをクリックすればよい。スクリーンショットを挿入すると、図ツールが自動的に表示され、画像の編集ができる。
Outlookは私がもっともよく使うOfficeプログラムだ。これは私が朝コンピュータの前に座ったときに最初に起動するアプリケーションであり、夜シャットダウンするときに最後に閉じるアプリケーションでもある。そして、私は一日中、15分おきに(あるいはもっと頻繁に)メールとカレンダーをチェックし、連絡先を調べる。従って、Outlookのインターフェースの変更は私にとっては非常に重要なことだ。私はOutlookが改善されて欲しいが、何もかもを覚え直したくはないし、機能を失いたくもない。
Outlookに追加された[Ignore]ボタン(無視ボタン)こそ、大量のメーリングリストに参加しているユーザーが待ち望んでいたものだ。これを使えば、興味のないスレッドを消すことができる。これは、そのスレッドに属している受信トレイ内のすべてのメッセージを削除してくれるだけでなく、その後届くそのスレッドに関連するメッセージも自動的に削除してくれる。メッセージを1つ選択してIgnoreボタンをクリックすると、ダイアログボックスが表示される。
Outlook 2010では、スレッドの管理も簡単になっている。スレッド別表示でメッセージを見ている際、スレッドのタイトルを右クリックすれば、実行できる多くの動作が表示される。[Clean Up Conversation]を選択すれば、そのスレッドの重複メッセージが削除される。
もう1つの素晴らしいOutlookの新機能は、Quick Stepsだ。これは、リボンの[Home]タブにあるセクションの1つで、通常であれば複数の手順を必要とするタスクを実行する、シングルクリックのリンクを作成することができる。例えば私が夫にメッセージを転送したい場合、転送をクリックして、宛先ボックスに夫のアドレスを入力する代わりに、「To Tom」リンクをクリックするだけで、あらかじめ入力しておいた夫のアドレスが入った転送メッセージが現れる、という風にできる。リボンの[Home]タブにあるQuick Stepsセクションの部分を強調したものだ。
Office 2010のOfficeボタンは外見が新しくなっており、以前はこのボタンのなかったOutlookとOneノートにも追加されている。Word 2010でOfficeボタンをクリックしたところだ(今回はリボンタブの1つとして実装されている)。 新しいOfficeメニューは、外見とレイアウトが新しくなっている。
以前と同じオプションが多くあるのに加え、新しいオプションも数多く増えているのが分かるだろう。例えば[Sharing]セクションには、文書をSharePointに保存するというオプションや、ファイルタイプを変更するというオプションが追加されている。ページの上側にある[Back]ボタンを押せば、元の文書に戻る。
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