Q:Excel(エクセル)2010のOffice 自動リビジョン機能について教えてください。
エクセル2010のヘルプに新機能としてOffice 自動リビジョンがあります。この機能について説明します。
Office 自動リビジョンとは、保存し忘れて閉じてしまった時には便利な機能となります。
上書きに関しては回復できるように書いてはありますが、どのように操作するのかよくわかりませんでした。
上書き保存対策としてはバックアップファイルを作成する方法が従来からあります。ただし、各ファイルごとに設定しておかないといけない。
[ファイル]→[名前を付けて保存]で[ツール]→[全般オプション]を実行し、「バックアップファイルを作成する」にチェックを入れます。
すると、「・・・・のバックアップ.xlk」といったファイルが毎回作られます。
以下のようにヘルプには記載されています。
Office 自動リビジョンを使用すると、ブックのバージョンが Backstage ビューに自動的に保存されるため、以前のバージョンのブックの一部またはすべてを取得できます。
これは、手動で保存するのを忘れた、別の作成者が内容を上書きした、保存するつもりではない変更を保存した、または単に以前のバージョンのブックに戻したい場合に役立ちます。
この機能を使用するには、自動バックアップと自動保存をオンにする必要があります。
以前に保存したファイルの場合、以下のフォルダに保存されます。
Windows 7/Windows Vista
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Microsoft\<アプリケーション名>
Windows XP
C:\Users\<ユーザー名>\Application Data\Roaming\Microsoft\<アプリケーション名>
このフォルダー内のファイルは、作成後 4 日間または次にファイルを変更するまでのどちらか短い期間保持されます。
新しいファイルの場合、以下のフォルダに保存されます。
Windows 7/Windows Vista
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Microsoft\Office\UnsavedFiles
Windows XP
C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Application Data\Microsoft\Office\Unsaved Files
このフォルダー内のファイルは、作成後 4 日間保持されます。
自動バックアップと自動保存
自動バックアップと自動保存の設定は、[ファイル]→[オプション]を実行します。
「保存」を選択し、「ブックの保存」と「自動回復の例外」の2か所を設定します。
以前に保存したファイルの場合
ファイルの一部分を変更し、保存せずに閉じてみます。
すると、以下のような表示がされています。ここで「保存しない」を選択しました。
[ファイル]をクリックしてBackstage ビューを開き、「最近使用したファイル」を選択すると(保存せずに終了)と記されたファイルがあります。
これが先ほど終了したファイルです。そして保存前のファイルもあるのがわかります。
(保存せずに終了)の方を開くと、終了時前に自動保存されたファイルを開くことができました。
また、メッセージが表示され[元に戻す]を実行することで、前に保存した状態のものに戻すことも可能です。
以前の保存していたファイルを開き、[ファイル]→[情報]を選択すると、バージョン管理のところに(保存せずに終了)したファイルがあることがわかります。
これをクリックすると、終了時前に自動保存されたファイルを開くことができます。
新しいファイルの場合
新規ファイルで作成して保存せずに終了したケースでは、[ファイル]をクリックしてBackstage ビューを開き、「最近使用したファイル」を選択すると下のほうに保存されていないブックの回復があります。
「保存されていないブックの回復」をクリックするとファイルの一覧が表示されます。
「表示」で「詳細」にすると「更新日時」がわかります。
このファイルを開くと、以下のようなメッセージが表示されます。ここで「名前を付けて保存」することができます。
ただし、このファイルは4日以内に削除されるとのことですから注意が必要です。
Q:Excel(エクセル)2010の条件付き書式について教えてください。
エクセル2010で拡張された条件付き書式について説明します。
アイコンセットやデータバーの機能が拡張されています。
アイコンセット
アイコンセットの種類が増えています。
ダイアログを見ると、アイコンを個別に選択できるようになっています。
Excel2007ではアイコンのスタイルはセット単位でしたが、Excel2010では個別に選択できるようになっています。
また、「アイコンの順序を逆にする」と「アイコンのみ表示」の設定が増えています。
データバー
ダイアログを見ると、バーの外観を設定できるようになっています。
負の値があるときは「負の値と軸」で設定ができるようになっています。
Q:Excel(エクセル)2010のテーブル機能について説明してください。
エクセル2010で拡張されたテーブル機能について説明します。
テーブルの挿入
データを入力します。
[挿入]タブの[テーブル]を実行します。
データ範囲が適切か、「先頭行をテーブルの見出しとして使用する」にチェックが入っているのを確認して[OK]ボタンをクリックします。
テーブルが作成されました。
列見出しに▼ボタンが表示されています。
また、テーブルの右下にテーブルの領域を操作できるハンドルがあります。
検索ボックスが設置されました。
Excel2010では「検索ボックス」が設置されていますので、ここへ絞り込む値を入力してフィルターができます。
テキストフィルター以降の操作を省略できたり、表示されたリストから捜してチェックを入れるということから解放されるかもしれません。
ただし、複数条件の設定ができないようですので、そういったときは従来のようにテキストフィルターなどを利用します。
検索ボックスに入力された値は部分一致で検索されます。
では、完全一致で検索したいときはどうするの?・・・といった疑問が・・・
完全一致で検索したいときは「”AA”」のように二重引用符(ダブルクォーテーションマーク)でくくります。
列見出しが上部に表示されます
Excel2007ではデータが長い場合、スクロールしていると列見出しが消えていましたが、Excel2010では列番号部分に列見出しが表示されるようになりました。
いちいち最上行が見えるまでスクロールせずに済みます。
ショートカットキー[Ctrl]+[↑]を使えば済むことではありますが、便利そうな機能拡張です。
Q:Excel(エクセル)2010の貼り付けプレビューについて教えてください。
エクセル2010の新しい機能のひとつ、貼り付けプレビューについて説明します。
貼り付けのコマンド表示が変わっています。
リボンからの表示コマンドが様変わりし、アイコン表示になっています。
さらに、マウスオンするとプレビュー表示されるようになっています。
ここでは、マウスオンとはアイコンにマウスポインタ(マウス カーソル)を重ねることです。
たくさんの機能をコンパクトにまとめるためにアイコン表示になった模様です。
アイコンが何を意味しているか分からないときは、ポップアップヒントが表示されますので一息入れながら操作しましょう。
プレビュー表示
リボンからの操作の場合、ドロップダウンでメニューが表示され、アイコンにマウスを乗せるとプレビュー表示されます。
便利ではありますが、運悪くドロップダウンリストの表示範囲と貼り付け先が重なると・・・ちょっと見えづらいです。
右クリックメニューでも同様にマウスオンでプレビュー表示されます。
こちらでは、マウスオンしたら他の部分が透明化されプレビューが見えるように配慮されています。
貼り付けオプション
貼り付け操作をした後に表示される「貼り付けオプション」も同様にアイコン化されています。
だだし、貼り付けオプションからはプレビューはできないようです。
Q:Excel(エクセル)2010のスライサーについて教えてください。
スライサーとは、ピボットテーブルのフィルター機能を使いやすくしたものです。
Excel2007ではドロップダウンリストから選択(指定)していたのが、Excel2010ではスライサー(小窓で表示されます)で指定できるといった感じで操作性が向上したということのようです。
スライサーの操作手順
ピボットテーブル内を選択します。(ピボットテーブル内にカーソルを表示します)
[ピボットテーブルツール]リボンが表示されますので、[オプション]タブの[スライサー]→[スライサー]を実行します。
「スライサーの挿入」でフィルターを利用する項目にチェックを入れます。
スライサーが挿入されました。見やすいようにピボットテーブルの下にドラッグして配置した例です。
複数選択するときは[Ctrl]キーを押しながら選択します。
連続した複数のものを選択するときは[Shift]キーを押しながらクリックします。
ちなみに、従来のようにフィルターボタンをクリックして選択することもできます。
スライサーの良いところは、複数のフィルターをしている時にどのような設定になっているのかがスライサーを見れば一目瞭然なところです。
従来はフィルターがかかっているのはわかりますが、ドロップダウンリストを展開しないと内容がわかりませんでした。