Excelでは、[Enter]キーを押したあと、次にどのセルをアクティブにするのかを変更できます。
2003までのExcelならば[オプション]ダイアログ-[編集]タブ-[入力後にセルを移動する]欄で、Excel 2007・2010ならば[Excelのオプション]ダイアログ-[詳細設定]-[編集設定]欄-[Enterキーを押した後にセルを移動する]欄で、[Enter]キーを押したあとにセルを移動するかどうか、移動するならば下・右・上・左のどの方向へ移動するのかを設定できます。
講習中に、時々、この[Enter]キーを押したときの設定について、
「エクセル Enter後移動方向 シート毎設定」
「エクセル 入力後セル移動方向 ファイル毎に」
といった質問を受けることがあります。
ワークシートごと・ブック(ファイル)ごとに、[Enter]キーを押したあとの移動方向を切り替える方法を探している方の質問です。
[Enter]キーを押した後のアクティブセルの移動方向は、アプリケーションごとに設定されるものなので、標準の機能で、シートごとやブックごとに[Enter]後に移動する方向を変えることはできません。
しかし、VBA(Visual Basic for Applications)を利用して、イベントプロシージャを作成すれば、シートごと・ブックごとに移動方向を変更したり、移動するかどうかを設定できます。
▼Enterキーを押したあと右方向にアクティブセルを移動するWorksheet_Activateイベントプロシージャ
Private Sub Worksheet_Activate()
Application.MoveAfterReturn = True
Application.MoveAfterReturnDirection = xlToRight
End Sub
まず、Application.MoveAfterReturnプロパティで、[Enter]キーを押したあとにアクティブセルを移動するかどうかを設定します。「True」なら移動する、「False」なら移動しない設定になります。
Application.MoveAfterReturnプロパティを「True」にして移動する設定にした場合、Application.MoveAfterReturnDirectionプロパティで移動方向を指定できます。
「xlDown」なら下
「xlToRight」なら右
「xlToLeft」なら左
「xlUp」なら上
となります。
それぞれのシートで、[Enter]キー後に、移動しなくなったり、移動方向が自動的に変更されることをご確認いただけるでしょう。
ファイルごとに、移動するかどうか・移動方向を設定したい場合、Workbook_Activateイベントプロシージャに同様のコードを書いておけばOKです。
[簡易編集モード]を設定しておくと、マウスの右クリックを2回するだけで、コピーと貼り付けができるようになります。
▼操作手順:簡易編集モードの設定されたコマンドプロンプトで、コピーアンドペーストを行う
コマンドプロンプト上のコピーしたい文字列をドラッグして選択
↓
右クリック
↓
貼り付けたい先で右クリック
以上の操作だけで、コピー&ペーストができてしまいます。
システムメニューを利用した、コピー&ペーストの基本操作よりはるかに簡単です。
コマンドプロンプトをご利用の方で、この右クリックによる操作をご存知なかった方は、是非ご確認ください。
Office 2007やOffice 2010では、アプリケーションの動作を設定するオプションダイアログの形状が大きく変化しています。
•基本設定
•数式
•文章校正
•保存
•言語
•詳細設定
•リボンのユーザー設定
•クイックアクセスツールバー
•アドイン
•セキュリティセンター
をクリックすると表示が変化します。
この表示切り替えはキーボード操作でもできるのですが、意外とご存知ない方もいらっしゃるようなのでご紹介しておきます。
▼操作方法:Office 2007・2010のオプションダイアログの表示を切り替える
[Ctrl]キー+[Tab]キー
または
[Ctrl]キー+[Shift]キー+[Tab]キー
を押す
[Ctrl]+[Tab]キーだと上のほうから下に向かって表示が切り替わり、[Ctrl]+[Shift]+[Tab]キーなら下から上に表示が切り替わります。
この操作、実は別にOffice2007・2010の[○○のオプション]ダイアログ固有の操作ではありません。
従来から、例えば[セルの書式]ダイアログのような、タブの複数存在するダイアログでタブの表示を切り替えるには[Ctrl]+[Tab]キーや[Ctrl]+[Shift]+[Tab]キーを利用していました。
Office 2007・2010の[○○のオプション]ダイアログの左に並んでいるのは、実は、ちょっと見た目の違うタブという位置づけなので、[Ctrl]+[Tab]キーや[Ctrl]+[Shift]+[Tab]キーで表示を切り替えられるのです。
Q:Excel(エクセル)2010で、マクロを作ったり・編集する場合に必須の[開発]タブの表示方法を教えてください。
マクロ・VBA(Visual Basic for Applications)を弄れるレベルの方が、Office 2010に移行した場合に戸惑う可能性のあることについて触れておきます。
Office 2010でマクロを組んだりするにはどこから操作すればいいのだろう、と感じてしまう方は少なからずいらっしゃると思うのです。
Office 2007やOffice 2010で、マクロを作ったり・編集する場合、[開発]タブを表示しておくのが必須です。
マクロを作ったり・編集する場合に必須の開発]タブの表示方法は、Office 2007とOffice 2010とでは異なっていることは注意が必要です。
▼操作手順:開発タブを表示する
リボン上で右クリックして
ショートカットメニュー[リボンのユーザー設定]をクリック
↓
[○○のオプション]ダイアログ
-[リボンのユーザー設定]
-[リボンのユーザー設定]欄の「開発」チェックボックスをOnに
↓
[○○のオプション]ダイアログ
-[OK]ボタンをクリック
Offcie 2007の場合、[○○のオプション]ダイアログ-[基本設定]-[[開発]タブをリボンに表示する]チェックボックスをOnにするという操作で、[開発]タブを表示できました。
Office 2010では、リボンのカスタマイズができるようになった関係で、[開発]タブの表示方法も変更になったわけです。
下図のように[リボンのユーザー設定]欄の「開発」チェックボックスをOnにしてから[OK]ボタンをクリックしてやれば[開発]タブが表示されます。
初期状態のWindows 7では拡張子が表示されていないため、拡張子を表示する方法を下記にご紹介いたします。
▼操作手順:拡張子を表示する
エクスプローラーの
コマンドバー[整理]
-[フォルダーと検索のオプション]をクリック
↓
[フォルダーオプション]ダイアログ
-[表示]タブをクリック
↓
[詳細設定]欄
-[登録されている拡張子は表示しない]チェックボックスをOffに
↓
[フォルダーオプション]ダイアログ-[OK]ボタンをクリック
エクスプローラーのコマンドバー[整理]-[フォルダーと検索のオプション]をクリックすると、[フォルダーオプション]ダイアログが表示されます。
[フォルダーオプション]ダイアログ-[表示]タブ-[詳細設定]欄の[登録されている拡張子は表示しない]チェックボックスは、一番下までスクロールすれば見えてきます。
[フォルダーオプション]ダイアログは、コマンドバー[整理]-[フォルダーと検索のオプション]以外の場所・メニューバーからも表示できます。
▼操作手順:フォルダーオプションダイログを表示する
エクスプローラーが表示された状態で[Alt]キーを押す
↓
メニュー[ツール]-[フォルダオプション]をクリック
Windows 7では[Alt]キーを押せば、メニューバーが表示されます。
この操作ならアクセスキー[Alt]→[T]→[O]を使い、マウスを使わなくても[フォルダーオプション]ダイアログを表示できます。
拡張子の表示・非表示切り替えを頻繁に行うのなら、フリーウェアを利用するほうが便利だと思います。このサイトで以前ご紹介した「拡張子切替くん」を私はWindows 7でも愛用しています。
Windows 7の拡張子表示方法をご存知なかった方は、諸々ご確認ください。