Q:エクセルで年齢から生まれ年を調べる関数を教えてください。
講習会などで、「エクセルで年齢から生まれ年を調べる関数は?」
といったご質問を受けることがあります。
基準となる年月が決まっていて、そこから年齢や勤続年数を求めるのではなく、年齢や勤続年数がわかっているときに、その基準となる年を求めたいという要望です。年齢なら生まれた年、勤続年数なら入社年を求めたいという要望です。
年齢から生まれた年を求める直接の関数は存在していませんが、今日の日付を求めるTODAY関数と、日付データから年だけを取得するYEAR関数を使うと、年齢から生まれた年を調
べることは可能です。
▼操作手順:年齢から生まれ年を求める
※A1セルに年齢が入力されているときにB列に生まれた年を表示する例
B1セルに
「=YEAR(TODAY())-A1」
という数式を入力する
「=YEAR(TODAY())-A1」の前半の「YEAR(TODAY())」を例えば、2010年6月16日に、実行すると、今日の日付の年だけが取得できて「2010」という数値が得られます。
そこからA1セルに入力されている現在の年齢をマイナスすれば、生まれた年「1990」が求められるというわけです。
1989年12月31日に生まれた人だって2010年6月16日現在は20歳です。上記の例で「1990」ではなく「1989」を求めたいのなら
「=YEAR(TODAY())-A1」
ではなく
「=YEAR(TODAY())-A1-1」
としてください。
Q:エクセルで数字を括弧で括って入力しても、マイナスの数値にならないようにする方法を教えてください。
講習会などで、Excelをワープロ的に使っている方からいただくご質問として
「エクセルで数字を括弧で括って入力しても、マイナスの数値にならないようにするにはどうしたらいいのでしょうか?」
といったご質問を受けることがあります。
数字を括弧で括って入力した場合、マイナスの数値になるのがExcelの仕様です。
具体的な操作手順は以下のとおりです。
▼操作手順:数字を括弧で括って入力したときにマイナス表示にならないようにする
書式設定を行うセルで右クリック
↓
ショートカットメニュー[セルの書式設定]をクリック
↓
[セルの書式設定]ダイアログ-[表示形式]タブをクリック
↓
[分類]欄で「数値」を選択
↓
[負の数の表示形式]欄で黒色文字の「(1234)」を選択
↓
[セルの書式設定]ダイアログ-[OK]ボタンをクリック
[セルの書式設定]ダイアログは、[表示形式]タブの[分類]欄で「数値」を選択すると、下図のような状態になります。
[負の数の表示形式]欄には、さまざまな負の数をどう表示するかといった例が表示されています。
括弧で括られたタイプ、括弧で括られ赤色で表示されるタイプ、マイナス符号のついたタイプ、マイナス符号がついて赤色で表示されるタイプ、マイナス符号のかわりに△や▲のつくタイプです。
通常マイナスの数値が入力されると、マイナス符号のついた表示形式が設定されるわけですが、これを括弧で括られた形式を選択しようという考えです。
上図では上から2つ目のタイプを指定すれば、マイナスの数値は括弧で括られて表示されます。
そうすれば括弧で括って数値を入力しても、マイナス符号はつかず括弧で括られて表示されるようになります。
数字を括弧で括って入力したいという方は一度お試しください。
Q:Office2010のインストール時の注意点について教えてください。
2010年6月17日より、いよいよ「Office2010」をプリインストールしたパソコンが一斉に発売されますが、従来と変更になった点があり、初回起動時にプロダクトキーの入力と、ライセンス認証が必須となります。
従来のプリインストール版Officeは、プロダクトキーの入力やライセンス認証が必要になるのは、パソコンをリカバリーした場合など、Officeを再インストールする必要が生じたときだけで、パソコンの初期設定が完了すると、すぐに使える状態になっていました。
しかし、Office2010では、プリインストール版でも、初めて起動する際にプロダクトキーの入力を促され、入力しないと利用できないので注意が必要です。
プロダクトキーは25けたの英数字で、パソコンに同梱されるインストールDVDに添付されています。
また、プロダクトキーを入力した後、ライセンス認証も必要になります。
初めてOffice2010を起動した後、30日以内にインターネット経由または電話でライセンス認証を行う必要があります。
Q:Office2010のインストール時の注意点について教えてください。
マイクロソフトは、2010年6月17日にOfficeの最新バージョン「Office 2010」の一般向け販売をスタートしました。Office2010の64ビット版の取り扱いについて、マイクロソフト社より注意が促されています。
パッケージ版のインストールDVDには、32ビット版と64ビット版の両方のモジュール含まれいます。しかし、64ビット版を使えば、何でも速くなる訳ではありません。パフォーマンスの向上が見込めるのは、2GB以上のファイルを扱うような場合で、それ以外ではあまり変わりません。ま
た、64ビット版は、アドインのプログラムなども64ビット版に対応している必要があるので、非対応の場合は、64ビット版をインストールすると、既存のアドインが動かなくなる場合もあります。
Office2010では、初めて64ビット版に対応したソフトが発売されましたが、しばらくは32ビット版を導入されておく方が堅実です。
PowerPoint Web Appについてご説明する。最大の欠陥は、表の編集ができないことだろう。新規の表を挿入できないのはもちろんだが、既存の表について、その中の文字を書き換えることすらできない。スライド内に表を作るのはよくあること。Web版を「ちょっとした文字の修正に使える簡易版」と位置付けるにしても、表の文字を編集できなければ、十分な修正も果たせないことになる。マイクロソフトはOffice Web Appsを随時更新していくと言っているが、こうした機能の不十分さを、早急に改善していってほしいものだ。