Office2010Web版「Office Web Apps」機能紹介(1)|office2010
Q:Office2010Web版「Office Web Apps」の機能について教えてください。
Office 2010のWeb版は、正式には「Office Web Apps」と呼ばれ、Word、Excel、PowerPoint、OneNoteの4つが提供される。Webブラウザーとしては、Internet Explorer 7以降、Safari 4以降、Firefox 3.5以降をサポート。企業内でサーバーにインストールして使う「オンプレミス版」と、無料のWebサービスとして提供される「Windows Live版」がある。これらを通じて、「自分のPCが手元になくても、インターネットを経由することで、いつでもどこでも仕事を進めることができる」(プレスリリースより)というのが、Web版Officeの売り文句だ。ただし、同社はWeb版を“簡易版”と位置付けていて、機能を大幅に制限している。Web版は、パソコンにインストールして使う通常のOffice 2010を「補完」するものであり、Office 2010を持っていないユーザーが、Web版だけを使ってOffice文書を作成するといった用途は想定していない。もちろん、Windows Live版では、無料のOffice Web Appsを誰でも利用できる。だが同社では、ベースとなるOffice文書はパソコン上のOffice 2010で作成し、その文書に外出先でアクセスしたり、ほかのユーザーと共有、共同編集する場合に限って、Web版を利用することを想定しているようだ。
実際にWeb版を使ってみると、確かに機能は限られていて、「無料のWeb版でOfficeが使い放題」とは言い難い。今回のレビューに利用したのは、企業向けに提供されているオンプレミス版のOffice Web Apps。Windows Live上で提供されるWeb版とは異なるが、機能や使い勝手が大きく変わることはないだろう。オンプレミス版では、バージョン2007以降のファイル形式(docx、xlsx、pptx)のみが編集可能になっている。